光の話 Lighttale for Art and Culture

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2015年11月26日。白熱球、蛍光灯の製造、輸入が規制されるというニュースが流れました。結果としてこのニュースは事実とは異なるものでしたが、多くの人が驚き、動揺しました。その反応は様々で、ダン・フレイヴィンや田中敦子の作品が日本で展示できなくなるというものから、ペットの爬虫類の温度管理用の白熱球はどうしようというものまで、多岐に渡りました。

人々が心配する内容が多様であることは、照明が光量だけでなく、その性質ごとに密接に生活と結びついていることを証明していました。

白熱球や蛍光灯は、今回のような劇的な規制はなくとも、世界的に減少させようという傾向にあり、日本の大手メーカーの中にはすでに家庭用の白熱球や蛍光灯の製造をしていないケースもあります。しかし、照明の選択というのは、単に使用時の消費電力の面だけで判断して良いものではありません。照明はその種類によって性質に違いがあり、それが先のように私たちの生活や文化と密接に関わり、それぞれの性質が私たちの生活や文化をより豊かなものにしているのです。

生活と密接し、環境化している事柄をあらためて見つめなおし、その性質や人との関係をより深く探ろうとするのは、アートの役割の一つです。このサイトでは、アートにおける照明の扱いを中心として、私たちと照明の関係を再考することを試みます。

このサイトは主に、照明と文化にまつわるあらゆる情報をアーカイブする「report」、識者に多様な面から執筆してもらう「column」で構成されています。多様な領域や見地からの議論が実ることを期待しており、皆様の意見や知識を求めています。コメントやフォームにてお気軽にメッセージをいただきたく思います。ぜひ一緒に光の話をしましょう。

管理者

美術家 星田大輔
http://daisukehoshida.com/