光の話 Lighttale for Art and Culture

ダン・フレイヴィン

(Dan Flavin, 1933-1996)

裸の直管型蛍光灯を複数組み合わせた作品を制作する。蛍光灯は白色である場合もあれば、何かしらの色が付いている場合もあり、その色が複数組み合わされている場合もある。作品は壁面や部屋の角に設置され、特に有色の作品では壁が鮮やかに彩られる。面で発光する蛍光灯のみでできたオブジェクトはまるで光る彫刻だが、フレイヴィンはこの彫刻という呼ばれ方を拒絶し、蛍光灯が放つ光そのものや、その光が影響する周囲の空間こそが作品であるとしている。最低限の要素によるイコンとして「光」という素材を選択しており、そのためにランプに発光しない部分の面積が少ない蛍光灯を選択したのであろう。

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参考

『ミニマルマキシマム』(展覧会図録)(2001、千葉市美術館、京都国際近代美術館、福岡市美術館)