光の話 Lighttale for Art and Culture

小林清親

(こばやし きよちか, 1847-1915)

明治時代の版画家、浮世絵師。「光線画」として、西洋画の影響を受けた描写の木版画によって夕暮れや街の灯など光のある風景を描く。「光線」とは当時流行した言葉で、ガス灯の灯が線状に見えることに由来している。日本は明治維新後ガス灯を輸入し、横浜の外人居留地や銀座などにガス灯製の街灯が設置された。当時日本には街灯というものがなかったため当時の人にとってはとても目新しく、かつ西洋を象徴するものであったのだろう。「灯が線状に見える」というのも、主流であったろうそくに比べ、ガス灯の輝度が高くそれを目にした人々が驚いたということがうかがえる。

小林清親と「光線画」
http://www.jti.co.jp/tobacco-world/journal/chronicle/2013/05/02.html

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参考

乾正雄『ロウソクと蛍光灯』(2006、祥伝社)

小林清親と「光線画」|たばこワールド(2016.3.4 アクセス)
http://www.jti.co.jp/tobacco-world/journal/chronicle/2013/05/02.html