光の話 Lighttale for Art and Culture

オラファー・エリアソン

(Olafur Eliasson, 1967-)

自然現象を物理的に展示空間に出現させるエリアソンは、照明を時には太陽や虹を作り出すための光源として、時には照明そのものとして作品に用いる。自然現象を作り出す場合でもスポットライトなどの装置を隠したりはせず、それが人工的に作り出されているということを提示する。ゆえにエリアソンの作り出す自然は実際に私たちを取り巻いている自然そのものではなく、そこから抽出された単純化された自然である。

エリアソンの作品と向き合う時に私たちは、広大な自然と向き合った時に感得されるものが自然のうちの何によって成されているのかを探ることができ、自信の認識について理解を深めることができる。

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