光の話 Lighttale for Art and Culture

リリー・ラキッチ

(Lili Lakich, 1944-)

60年代よりネオン管を用いた作品を制作する。金属のパネル上にペンで描いたかのようなラフな線のネオン管が配置された作品は、絵画やドローイングにおける線がネオン管に置き換わったような印象を受ける。ネオン管の他に金属や写真など様々な素材を用い、エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーの肖像の作品など、ポップカルチャーも多様に取り入れている。

幼少期にアメリカ全土を旅行した際に見た様々なネオンサインから影響を受けたラキッチの作品は商業看板と近い形をしており、それはネオンサイン最盛期へのノスタルジーも感じさせる。

1981年にはネオンアート美術館をロサンゼルスに設立し、ネオンを用いた美術作品の他にも商業用のネオンサインなどを収蔵し、展示している。

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参考

リリー・ラキッチ『NEON LOVERS GLOW IN THE DAEK』(1988、ネオン・アート美術館)