白い光
私たちの最もなじみのある光は白い光だが、これは太陽の光である。太陽の光は様々な波長の光が混在しており、それらが合成された結果白く見える。人類による照明の歴史は、長らくこの白い光を人工的に作り出す事がその目的であった。白熱電球、HIDランプ、蛍光灯、LEDなど様々な照明は、最終的にはこの太陽の光を再現すべく開発され、白い光を放つ。しかしそれぞれ肉眼では同じような白い光に見えても、波長の分布は発光原理によって異なり、また実際の太陽光とも別のものである。
白い光の定義は難しい。複数の光が混合してできるため特定の波長があるわけではなく、個人の感覚や認識に大きく左右されるからだ。JIS(日本工業規格)では白い光りを「北半球における北空からの自然昼光であって、通常、日の出3時間後から日の入り3時間前までの太陽光の直射を避けた天空光を言う」としているが、これも非常に曖昧な定義だと言える。
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