光の話 Lighttale for Art and Culture

炎の灯り

人類はおよそ100万年前には自在に炎をつくりだし、使用していたとされている。はじめは炎は明かり、調理、暖房と複数の用途を兼ねていたが、後にたいまつのような照明専用の使われ方がされるようになる。これが人類最初の照明装置である。炎の灯りは現代でも多く利用されている。

炎の発光原理は熱放射光だが、これは燃料や灯芯が直接発光するのではなく、基本的には燃料の不完全燃焼で生じた炭素原子が発光しているものである。炎の灯りはオレンジ色の低い色温度の灯りだが、これを温度を高めて明るくしようと酸素をより投入し、炎の温度を上げても、完全燃焼して炭素原子がなくなり発光しなくなってしまう。燃焼効率の良いガスバーナーなどが明るくないのはそのためである。炎の灯りには明るさや色温度に限界があるのだ。これが解消されるのが、燃料と発光体を分離する白熱ガス灯以降の照明や、そもそも発光原理の異なる照明である。

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